くそいかしたばか

このブログはゆうや君ってゆう最高にいかした奴に出会えたからはじめたもので、
風化してしまう想いや泡の日々の記録を、文字にすることでひとつひとつを、
大切にできるような気がして書いていたのがほとんどです。


そして帰国して私はゆうや君と別れました。
そのことは後悔していません。
あの時の私には、その選択しかなかった。

ただ、本当に最高にいかした真夏の日に飲むビールみたいな彼を、
どうしても想像以上に乾求してしまうことは事実として受け入れるしかなく、
自分の弱さとおそろしいずるがしこさに、私らしさを感じるしかないことが、
あまりに現実的でした。


私は裏切りを武器に人を次々と傷つけて、
その次は模範囚のように重々とその罪を感じる偽善に、
自分を正当化しているくそやろーで、それはまぎれもなく、堂々と。


だからここで文字にするのはこれで最後にします。

愛してくれた人々へ。
くそいかしたばかやろーへ。

バイバイー

たしろじまのちず

これほど自分がずるがしこくて冷酷な人間なことを
今まで知らないふりをしていたことで
とりまく緑やオレンジを
おどろくほどセピア色にしてしまうこと。

毎日おなかがすいて
やっぱり器用に笑えること。

たたらば製の鉄のハートは強すぎてしまうから
どうやらいくしかないぜ。

傷つけまくって
いくぜ。
もうちずはない。

それでも、
ゆめぎわのラストボーイ
永遠なる無限。

僕の髪が肩までのびて

そうだ、思い返せば二年前になるだろうか。

あの夜はすごく暇だったんだ。
退屈な闇からの脱却、刺激への欲求。
あの時君は若かった。

ただでさえ、髪が短すぎて、何もかぶっていないのに、
ベレー帽に間違われるという災難に見舞われていたにもかかわらず
夜中にバリカンを買いに行き、見事に刈り上げた。

そして刈ったほうがカワイイとそそのかした当時の彼からは
刈り上げた直後に『ロンゲが好き』とびっくり仰天発言を頂いた。
そして当時、売り子として人様の前に出ていた私は、
病気なのに一生懸命働く坊主の子と同情され、
各々の優しい推測により、違う意味でお客様の心をつかんでしまった。
だけどそんなことはどうでもよかった。
私は売り上げよりも髪の毛を伸ばしたかったのだ。


その時からだった。
私がロンゲを目指したのは。
青年は荒野を目指す。
そんなことはどうでもいい、
とにかく髪をくれ。
とんでもないアナーキーだ。


何があっても伸ばして、
かんちゃん=ロンゲ。
『かんちゃんの髪の毛やべぇよな~』
『俺さ、ふゆちゃんのその髪ずっと触りたいって思ってたぜ?』
フワっとかおる髪、そして抱きしめられる私。
そのシュチュエーションだけを求め伸ばしていた私。


が今。
完全に私のこの髪型は方向性を見失っている。
ショートカット時代の脱色、染色、挙句の果てにはドレッド、ブレーズ。
髪に対してとことんドエスを貫いてきた私。ひとりSMショー。


そして今、髪からの逆襲をうけ、彼らはまったくゆうことを聞かない。
それでもあの時の屈辱をタイタンよりも忘れない。
これまで見てきたもて女子の共通項であつロンゲ。

私も髪をくるくるしながら上目使いで話したい。
ミルクティーが似合う女子になりたい。
時間が解決してくれる。
そう、そう言い聞かして私はのばし続けていた。



がしかし、そんな時だ。
髪をおろした私を見て愛する彼は言った。
『髪を下ろしているとヤマンバみたい。』

時がとまる。
そして私は考える。

はて。
彼はあべこべクリームでも塗ったのだろうか。
まるでカワイイといわない。

ばかな。
いくら痛んでいるとはいえ、私の髪はロン毛目前。
ふゆちゃん人生最長ヘアーだ。
ばかな事をいうな。
はっはーん、照れてるわけか。
照れてるの?
そう聞こうと思ったそのとき。
そう、そのときだ。

『ダメだ!』

彼は叫んで目をそらした。
うむ。うむうむ。

ダメだ、じゃあダメだ。
おい!じゃあダメだよ!!!
ぜーんぜっんだめ!
だーめだーめだめだめ人間!
にんげーん!



さよならさよならさよなら