旅は道連れ世は情け、
そんな時代はどこへやら。
時は金なりすいすいと
文明はおそろしくも発達したもんで、
小さな四角が整列したこんぴゅーたってな箱に
指をなぞればどことでも
繋がれる便利な世の中がありました。
遠く離れたあの人と井戸端会議も夢でなく
海を渡る鉄の船も一押しすればいざ行かん。
さみしくないと話すほど
不条理かなかなしかな、
会いたい気持ちがますのでありました。
とびだせ四角、夢見ては
鉄の船の通行証。
四角の箱に思いをはせてみたけれど
ご存知船頭おらぬ四角の世界。
行き先を間違ってしまっては元も子もなく円も消え
今度は縁だけ切れぬことせつなに祈る春でした。
時は金なりというのなら
今まさに時はくれぢっとかーどなり。
四角だらけの世の中で
まんまるお月を眺めては
知りえぬ宴を祈る夜。
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